投稿日:2019年11月29日
11月6日。新宿へ出かけました。何年ぶりだろう。ほぼ10年ぶりくらいかなぁ。11月は結婚記念月。今年は結婚28年になります。結婚式をあげたホテルに行って、当時を振り返ってみたくなりました。なぜ、25周年でもなく、30周年でもなく、28年なんて中途半端なときに(笑)?! 私は今50歳。節目の年になんとなくそんなことをしてみたくなって、ひとり新宿に降り立ちました。
真ん中のビル。これは初めてみるなぁ。街の風景に変化はあるけれど、さすがに10代後半から20代前半、夫くんとデートでよくウロウロしていただけのことはある。自然と結婚式をあげたホテル「センチュリーハイアット」(現、ハイアットリージェンシー東京)へ足が向きます。
見えてきました。高層ビル。お天気に恵まれいいお散歩日和です。でもここは、ビル風が強いことも多くて冬など寒かった。手をつないで温め合いながら歩いたっけ。若かったわね・・私たち(遠い目)。
今は、外国人観光客も多い新宿。右奥は都庁。デートしてた30年前はなかった。うんうん。
よく歩いた歩道。今も変わらない!
三井ビル1階。大学生の頃(30年前!)、私、ここでバイトしてた。当時はベッカーズだった。郊外暮らしが板についた今じゃ、新宿にお勤めなんて気後れしちゃってできそうもない! 随分都会派の大学生だったんだな、私。
そんなこんなであっという間に到着「ハイアットリージェンシー東京」。私たちが結婚式をあげた28年前は、「センチュリーハイアット」でした。
そうか、今は都庁の向いなのか・・。
いざ!
ロビーに入った瞬間、「あぁこれだ!」と思いました。当時と変わらないシャンデリア。そして、背後にスケルトンのエレベーター。
新宿公園をふたりでぶらぶらデートした帰りに、ここへきて20歳の私はいつも思っていました。「きれいだなぁ。ここで結婚式あげられたら最高なのに」。その夢がかない私は本当に幸せでした。
今思えば、私はもっと「わーーい!」って、周囲の目など気にせずに、好きな人と結婚できたことを無邪気に喜んでよかったのかもしれないのだけれど。結婚したとき私は22歳で、大学卒業したてで、社会人1年生で、家事もできなきゃ、職場でも半人前。家でも外でも、早く1人前になりたい、周囲から認められたい(親から、義両親から、職場の先輩や上司から・・)とただただ必死だったな、と思う。
社会人として。夫のご両親にとっての「いい嫁」として。自分の両親にとっての「いい娘」として。必死に走り続けた28年だった気がします。シャンデリアを見上げて思いました。好きな人と一緒にいられる幸せ。結婚生活なんて、それ以上でもなくそれ以下でもない。それだけでいいのにな、と。気が付けば、私たちの人生はすでに折り返していて、時間は有り余るほどあるわけじゃない。ここから先は、純粋に夫の生活をうんとうんと楽しみたいです。「いい娘」「いい嫁」はもうやめちゃおうと思います。(「いい妻」と言う点については、最初からない・・笑。そういうこと私に要求しいない夫くんだから今までやってこれたと思う。)
ここからスタートした私の第二の人生には、楽しいことだけでなく、辛いこともあったけれど、そのたびに「結婚は、楽しいことを2倍に、悲しいことを半分にしてくれる」という言葉をかみしめました。ひとりでは決して残り超えられなかったような辛いことも、彼がいたから乗り越えられたと思う。今ではみんなみんないい思い出。これから起こるほろ苦い経験も、きっとみんなそうなるんだと思う。
最近は親の介護も経験し、老いていくことの大変さも垣間見ました。私は最後まで、夫の人生の「伴走者」でありたいと思う。願わくば、1日でも長く夫より生きて、彼の人生の幕引きを見届けたいと思う。これからはときどきこのシャンデリアを思い出して、初心に返り、伴走したいと思う人、伴走してくれる人がいることに感謝しようと思う! 人生のきらめきをこのシャンデリアからもらって、さぁ新しい1歩を踏み出すのだっ!・・ということで、次は腹ごしらえです!(次、新宿お食事編へ続く)
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